#56 新作
#0mjg4ah_r9
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2025/03/24
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(#55の解説を未読の方はそちらもご覧下さい)
本作は、三つのカギ=邪魔駒を配置した四重の入れ子構造を持っています。すなわち
カギ1:45桂の直接消去(打歩詰の解消)
カギ2:46香の間接消去(桂の打ち場所を空ける)
カギ3:78歩の間接消去(受方香先香歩の阻止)
としたとき、以下の通りとなります。
(紛れ1)カギを開けずに進む → 収束打歩詰
(紛れ2)カギ1を開ける → 桂を渡したため、受方桂先桂歩で桂の打ち場所が無く逃れ
(紛れ3)カギ2を開ける → カギ1を開ける → 香を渡したため、受方香先香歩で打歩詰
(作意)カギ3を開ける → カギ2を開ける → カギ1を開ける → 受方は歩合を余儀なくされ、詰む
(上記以外にも 「三つのカギのうち一つor二つだけ開ける」 という手順はありますが、ここでは措きます)
三つのカギの間に 「論理的な関係性が存在する」 四重の入れ子構造は恐らく初であろうと思います(詳細に調査したわけでなく、あくまで自称ですが)。
ただ、散々苦労して完成した本作、懸念されるのが 「明示的なカギは、強度が低い=見破られやすい」 という点です。作者が舞台裏から見ているせいかも知れませんが、78歩や46香など 「意味付けは分からないが、取りあえず消しておけ」 的な解き方をされてしまいそうで、まともな謎解きになっているかどうか。 「千早城」 や 「今井光作品」 などはカギのカモフラージュの仕方が秀逸で惚れ惚れしますが、私にはとても真似できそうにありません。21世紀の構想作はやはり合駒で(非明示的に)カギを構成するのが王道なのか…と今さら思った次第。
「平行世界2」
コメント(6)
テンコ
@er_56gcf7x
2025/03/24 09:23
構想作の世界に新たな進化をもたらすであろう傑作と思います!
こんな複雑な構造の作品、よく図化できたものですねぇ。
いやー、いいものを見せてもらいました。感謝です!
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やよい
@scyuubyh7b
2025/03/24 17:44
To: テンコ さん
過分のお褒めの言葉、恐縮です(いささか褒め過ぎかとも)。ただ、現状のような作図技法に限界を感じているのも事実で、(解説にも少し書きましたが)今後は21世紀的な?構想や作図を追求しないと…という反省はあります。
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盤上の狼
@ncqsyrnaob
2025/03/24 19:03
すごい。これで、謙遜も入っているでしょうが、向上心がすごいです。78歩を何気に消されて、香先香歩を素通りされるのが困るくらいで(もう少し高い位置で歩を消せれば・・)、といいますか、ものすごくささいな点見つけなければならないほど、完成度が高いです。これ、解答して、鍵みつけるの難しいですよね。傑作。詰パラでもよかったかも。
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やよい
@scyuubyh7b
2025/03/24 20:57
To: 盤上の狼 さん
作図技法に関しては特に謙遜でもなく 「ワイ何でこんな古臭い作図しかできんの?」 というコンプレックスは多少あって、とにかく新技法を求めてあがいてみたのが#53の打診中合作ってみた…という辺りにつながっているわけです。
78歩に関してはご指摘の通りで当初77を考えていたのですが、ちょっとまとめきれませんでした。
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Coughing
@oljjuautwb
2025/03/24 23:54
創作ペーペーの自分が物申すのもアレですが、自分はやよいさんの作品の見た目を古典っぽいとはあまり思わなくて、むしろ未来的だと思います。
上手く言えないんですけど、古典はああ見えて意外と実戦ベースの配置で、それでいてもっと雑然としているというか何というか……(とは言え図巧とかは凄く洗練されてるなと思います)。
なんか変に意見してしまってすみません。
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やよい
@scyuubyh7b
2025/03/25 07:18
To: Coughing さん
長年くるくる的な作図技法しか磨いてこなかったこともあってか、構想作を作ろうとすると駒数が際限なく増えてしまうのが悩みなのですが、Coughingさんの目から見て 「むしろ未来的」 ということは、私の抱える悩みは技術の古臭さというより単なる駒数コンプレックスということなのか…。いずれにせよ 「くるくる一本やりではいかんなあ」 という問題意識自体は近年強まっているところです。
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