盤面
SFEN?

急がば回れ

#8v18tlzy6t
10 2025/06/30
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すぐに取れる龍を取らず、あえて桂を2枚打ち捨てて回り道をして取りに行くのが眼目の妙手順。
この玉は16の地点に逃げ込む順が手強く、平凡な攻めでは打歩詰に陥る。16に逃げ込まれた時に38馬と引けるように角を56に成る必要があり、そこで初手45金で邪魔駒の金を消去し、同龍と取らせてから7手目46桂と捨てることで56へのルートが開通する。これだけだと収束で前に利く駒がなく詰まないので、3手目56桂の捨駒で55歩の質駒を取れるように釣り上げる伏線を仕込んでおく。以上が手順を成立させるロジックとなっている。
取り順を入れ替えて強い駒を後で取る趣向(不利先取?)は拙作(#xqrmndte4g)で以前にも試みましたが、発想の原点はこの舞玉第62番だったりします。
 
原図から工夫した点としては、原図では68桂配置で56桂捨てが見え見えだったのが本作では桂を持駒にして狙いを隠蔽した点と、香で玉の頭に開き王手する構図だったのを飛車で後ろから開き王手に変えたことで手順を圧縮した点。あと、使用枚数(盤面+持駒)も減ってます。配置は原図まんますぎますが取り順を入れ替える意味付けは結構違うので、一応新作として成立してる気がしないでもないでもない(どっちやねん)。
 
【変化・紛れ】
初手45銀打は同桂で不詰。単に45銀も同桂または同龍で不詰。
初手33銀生は同歩53銀同玉62角42玉で不詰。
2手目同桂は53銀34玉23角24玉16桂15玉14角成同香24龍以下早詰。
2手目同銀は53銀54玉72角53玉63角成44玉45銀同龍24龍以下早詰。53銀に24玉は23角24玉45角成15玉24龍同玉46馬以下早詰。
3手目53銀は34玉23角24玉45角成15玉で不詰。手順中45角成に代えて32角成は15玉33馬16玉で不詰。45角成に代えて16桂も15玉14角成16玉で不詰。23角に代えて46桂は同龍23角24玉56角成15玉24龍同玉46馬23玉24飛12玉で不詰。
4手目34玉は23角24玉45角成15玉24銀以下早詰。
13手目16歩は同玉38馬15玉で不詰。

将棋舞玉第62番のアレンジ、というか改作です。手順はだいたい一緒です(意味付けは違いますが)。予備知識なしで解くのは結構キツイので先にそちらを予習しておくことをオススメします。
(参考) park6.wakwak.com/~k-oohasi/...
 
将棋舞玉は将棋無双・将棋図巧を生み出した三代伊藤宗看・伊藤看寿兄弟の甥である九代大橋宗桂の献上図式。無双・図巧という巨匠に正面から挑んだ九代宗桂の艱難辛苦が滲んでいて、個人的に好きな図式集。その中のお気に入りの作品の一つ、第62番をいじってみました。皆さんもこの機会に舞玉を並べてみてはいかがでしょう?


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