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SFEN?

【解答選手権に大道棋!?】2026年チャンピオン戦⑨

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- 2026/04/03
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単に72歩~85香は84桂~83金合が定跡。以下71歩成~81とで72歩を消去して馬が活用できそうだが、45馬には63桂合とされても単に91玉と躱されても僅かに足りない。63歩合なら取って詰むのだが。
馬で1歩でも取れれば詰むというのを念頭に入れつつ初手まで遡る。
 
初手44(35)馬に対して、まず角合の変化を潰しておこう。
62角合にはなんと同馬と取ってしまうのが強手。62同香と取られて61の逃げ道が開いてしまうようだが、72金!と捨てて同玉に94角と打てば逃げられない。優勝の岩村プロも72金が見えずこの変化に時間がかかったとのこと。
62角合にも作意同様に72歩~85香に桂金合の筋で進めることができるが、これは後に角が守備に利いて僅かに詰まない。この順を追うと大変なことになってしまう。
 
さて、44(35)馬には安い桂香歩合のいずれか。2×3=6通りあるが、保留して定跡順を進める。最初に試した順で72歩を消去するところまで進める。ここで上記6通りのどれがうまくいくか考えよう。
一番簡単なのは35馬・62桂合の組み合わせで、72金、91玉に46馬と引いて合駒請求すれば桂が品切れで55歩合しかなく、取って92歩が打てて詰む。
しかし、35馬・62歩(香)合を考えると、72金、91玉には当然55桂合と受けられてしまう。72金にかえて45馬には63桂合、72金、91玉に55桂跳ね移動合がぴったりの受けで、前に利く駒がもらえず失敗。
44馬・62歩(香)合なら、54馬、63桂合、72金、91玉のときに64馬と利きをかいくぐって攻めることができる。
2手目62香合としておいて、54馬に91玉と躱すのは苦心の受けだが、82金、同金、同香成、同玉に72馬!と捨てるのが決め手で、同玉に84桂と打てば詰む。収束で馬捨てが入り一見作意のようで、これを答えた方も多かったが、残念ながら誤答(変化手順)。
正解は44馬に62桂合の順。これなら後に54馬ともぐることができない。しかし桂が品切れになるので、45馬とすれば「54桂打合」とはできず、54歩合なら取って簡単だし91玉なら先の62香合のときと何も変わらないように見える。しかし「54桂跳ね」という移動合が残されていた。取らせて91玉と躱せば、後に62玉と逃げるスペースが空いて延命できるので、これが最長で正解。

2026年3月29日に開催された詰将棋解答選手権チャンピオン戦。
前後半各5問ずつで、本局は後半の9問目で出題された問題(※本名名義での出題)。
参加者100人のうち、正解22人、部分点11人。
 
本局は香歩問題(桂金合の筋)がベースとなっており、解説ページも定跡手順をある程度知っている前提で進める。
知らない方は先にこちら(#h7pjzidawt)で予習されたい。
 
【本局の考えどころ】
・香歩問題の桂金合の筋が基本だが、単純に進めると戦力不足。馬の応援が必要だが、初手は近づく44馬か遠ざかる35馬か。究極の2択。
・2手目の合駒選択が本局の最大の鍵。歩(香)合・桂合・角合の3つに分けて考えたい。


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