盤面
SFEN?

全成禁詰(無行駒王取無効)1手 ※受方持駒なし

#fmn7mdpmnj
3 2025/10/26
FairyEx
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受方に持駒はなく、仮に攻方38玉を盤上から除去できるのであれば、攻方49角の利きが通って詰みます。
攻方38玉を動かしさえすればよいのですが、どこに動かしても受方駒が利いています。
ただ、1手目29玉と29の地点にだけは動かせます。
 
普通の詰将棋なら、受方に29香成と攻方玉を取られるため、1手目29玉は自玉(攻方玉)を王手にさらす反則です。
このとき、受方が29香成と攻方玉を取る手は、受方が自玉(受方玉)を王手にさらす反則になっています。
本将棋では王手を判定するとき、自玉を王手にさらすことよりも、玉を取ったことが優先されます。
つまり、「玉を取ったとき自玉を王手にさらす場合でも、王手として有効である」というルールになっています。
(これは成文化されていないものの、本将棋の規則は確かにこうなっています。)
したがって、1手目29玉と指したとき、攻方29玉には王手がかかっている判定になります。
 
本作の解説に入ります。
「全成禁」と「無行駒王取無効」があると、1手目29玉が自玉(攻方玉)を王手にさらす反則になりません。
 
まず、全成禁があります。
受方26香で攻方29玉を取る場合、29香不成と指すことになります(29香成は禁手で指せない)。
 
ここで問題になるのが、受方が29香不成と攻方玉を取る手が、行き所のない駒になることです。
無行駒王取無効は、玉を取る手が行き所のない駒になる場合、王手として無効とするルールです。
(前述の「玉を取る手が自玉を王手にさらす場合」とは、有効/無効の解釈が異なっています。)
 
したがって、1手目29玉はこのルールでは自玉(攻方玉)を王手にさらす反則にならず、合法手として成立します。
1手目29玉の王手に対して、受方玉に逃げ道はなく、受方は持駒がないので合駒をする手もありません。
 
本作は攻方玉への王手を判定するときに、反則が二重で出るようにしています(自玉を王手にさらす反則、行き所のない駒の反則)。
1手と言えども、王手の仕組みを正確に理解していないと、本作も理解できないようになっています。
 
ちなみに、1手目28玉は指せません。
攻方が自玉(攻方玉)を王手にさらす反則をしています。

変則ルールの詰将棋です。
「全成禁」と「無行駒王取無効」という変則ルールが付与されています。
また、「受方持駒なし」です(普通の詰将棋のように、「残り全部」ではありません)。
 
変則ルールの定義は以下の通りです。
 
【 全成禁 】
駒を成る手は禁手。詰み等の概念も駒を成れないことを前提とする。
 
【 無行駒王取無効 】
玉を取ったとき行き所のない駒になる王手を無効とする。

    【フェアリー】妖精の錯覚

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