盤面
SFEN?

FCPM

#al3uu1iu4l
9 2026/01/10
369位 月間優秀賞
110 32 14


・飛車の不利中合による打歩詰誘致を、飛車をペレムーブさせることで回避する一連の攻防が狙い。
 
・一般的なペレムーブの作品では、合駒は移動先の地点に利かすための手になっていることが多い。例えば下図の23金合のように、合駒と玉の間の地点に利きを作ることで、延命あるいは駒余りを避ける意味付けだ。
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盤面
 
・これに対して本作では、2手目33飛合は玉との間に利きを作ることが目的の手ではない。あくまで打歩詰誘致のための不利中合であって、玉との間の利きは副産物にすぎない。攻方はそれを利用してペレムーブを成立させているわけだ。
 
・この意味付けを成立させるためには、2手目33香合の場合は同龍なら詰むが63香成だと詰まず、33飛合の場合は同龍だと詰まず63香成なら詰む、という対比表現になっている必要がある。本作はそれを簡潔(!?)に実現していると思う。
 
・収束は大駒を全部捌くほぼ最短のまとめになってるはず。11手目51飛成が見えづらく、また余詰消しっぽいと金も活用できて一定の体裁は整ったかなと。ちなみに34歩配置は2手目歩合を消す以外に初手56馬とする余詰消しも兼ねています。
 
【変化・紛れ】
初手34馬は33歩合で不詰。
2手目84玉は51馬以下早詰。これを防ぐため焦点の33に捨合を打つ必要があるが、飛合以外は全て同龍で早い。例えば香合なら同龍84玉85香94玉95歩以下。飛合なら85に打つ駒が飛車なので95歩が打歩詰で打てない。
4手目84玉は57馬以下早詰。同玉は33龍以下早詰。
5手目63龍は同玉53飛64玉で不詰。
6手目62合が面倒だが、歩合なら63龍同玉64歩以下、銀合なら同馬同玉63龍同玉53飛62玉63銀73玉52銀生以下、角合なら63龍同玉62馬同玉53銀以下が一例で、他合も含め全て割り切れてるはず。
10手目64玉は55銀以下早詰。
11手目63銀は73玉で不詰。
12手目73玉は53龍以下早詰。
16手目51玉は42と以下駒余り。

見た目はよくある筋っぽくなってますが手の意味付けが主張です。こういう意味付けの作例は多分そんなにないはず。
 
一箇所めんどくさい変化がありますがちゃんと割り切れてるので、考えるのが面倒な方は一番素直な応手を選べば大丈夫です。


    コメント(2)

    構図は分裂状態ですが意欲的な作品。

    Coughing @oljjuautwb
    2026/01/10 21:54
    To: シナトラ さん ネタバレ
    ありがとうございます。
    玉と龍の距離をもっと縮めればコンパクトな配置にできそうですが、大きくペレムーブさせないと絵的に映えないなと思って距離を取った結果配置が膨張してしまいました。左上でまとめられれば良かったんですがその辺技術的にまだまだです。

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